Physik Instrumente (PI) はコロナ禍にもかかわらずわずかな成長を実現、さらなる生産能力へ投資

一方、2020年には、パンデミックの影響でデジタル化やライフサイエンスに関わる事業分野が世界規模で拡大しました。とりわけ、マイクロチップやその他の半導体素子の世界的な需要は大幅に増加しました。パンデミックと戦うために、医療業界全体がウイルスの分析、検査能力の拡大、新しいmRNA法によるワクチンの開発に多大なリソースを投入しました。これらの業界のサプライヤとして、革新的な製品とソリューションのおかげで、PIは2020会計年度に売上高を1.7%増加させ、1億9,200万ユーロにすることができました。PIグループのCEOマーカス スパナーは、「世界中の従業員の創造性と柔軟性のおかげで、パンデミックにもかかわらず生産を続けることができた」 と非常に誇りに思っています。

2020年には、国際的な規模で受注が五パーセント増加し、2億100万ユーロを超えました。 マーカス スパナーは、起こり得る発展の範囲を指摘しました。 「現時点では、この肯定的な開発が1回だけのものなのか、またはコロナが健康とデジタル化の社会的および技術的な傾向を永続的に加速するのかどうかを判断することはできません」 。「あらゆる不安にもかかわらず、私たちは生産能力の拡大と国際的な拡大に投資し続けることを決定しました」 とCEOは強調しました。「2021年第一四半期の好調な受注は、われわれが正しい決断をしたことを裏付けています」

「2020年の投資の焦点の一つは、ピエゾセラミック部品を開発、製造しているテューリンゲン州レーダーホースの拠点を拡大することでした。「例えば、私たちのピエゾ部品はPCR検査を行うために必要ですし、私たちは、さらに他の多くのアプリケーションで需要がまだ増加し続けていくと理解しています」 とCEOは説明しました。PIは生産能力の向上だけでなく、より深いレベルでの製造を求める顧客の要望にも応えます。さらに、同社グループは中国の常州でサイトを拡大しています。PIは、新興アジア市場向けの開発および生産拠点を設立する計画です。

新しい時代の始まり

2020年の初めには、すでに次世代に向けて順調に進んでいました。PIの共同経営者で長年のCEOであるカール スパナー博士は、経営を息子のマーカス スパナーに引き継ぎました。マーカスはすでに11年間PIの経営責任を担っており、直近ではファイナンス & コントロールのマネージングディレクターを務めていました。カール スパナー博士は、PIグループのチェアマンとしての役割を継続する予定です。

50^周年 記念

2020年、PIは創業50^周年 を迎えました。1970年に設立されたPIは、最初にレーザを位置合わせし、レーザビームを制御するためのオプトメカニカルコンポーネントを開発しました。すでに1977年には、光路長を微調整するためのピエゾセラミックアクチュエータをラインナップに加えました。これに続いて、ヘキサポッド、PiezoWalk ドライブ、超音波モータなど、さまざまなイノベーションを起こしました。また、さまざまな戦略的企業統合により、PIは高精度位置決め技術とモーションコントロールのための幅広いテクノロジーポートフォリオを構築することも可能です。PIの製品とシステムは、フォトニクス用のマイクロチップやコンポーネントの製造と同様に、宇宙望遠鏡でも同じように使用されています。PIのシステムはまた、眼のレーザ手術や遺伝子配列決定において高い精度も提供します。産業用オートメーションでは、小型化のトレンドを支え、ますます複雑化する製造プロセスを可能にします。PIグループは欧州、アジア、米国に拠点を持ち、ドイツの4カ所を含む9つのサイトで生産しています。

PI社概要

PI社は、ドイツ カールスルーエに本社を持ち、ライフサイエンス、半導体製造、フォトニクス、産業オートメーションなどのハイテクビジネスセクターでの高精度ポジショニングの市場およびテクノロジーリーダーです。PIの約1,300名のスペシャリストは、世界中のお客様と緊密に協力しながら、ほぼ50年間にわたって技術的な可能性の限界を押し広げ、標準化されたソリューションとカスタマイズされたソリューションの両方を開発し続けてきました。350を超える付与済みおよび申請中の特許は、イノベーションに対する同社の主張を強調しています。PIは、欧州、北米、アジアに9つの生産拠点と15の販売サービス拠点を保有しています。