一貫して安定したギャップをアクティブに調節できるまったく新しいピエゾテクノロジー
マシンに含まれる2つのコンポーネント間の目標隙間または実隙間が変化すると、これらの隙間の調節が必要になる場合があります。
必要な隙間に合わせて厳密に研磨されている従来の平ワッシャーのデメリットは、機械的に挿入しなければならないということです。そのような平ワッシャーは必要な精度で調節できない場合があり、また事前定義された隙間は変えることができません。
ピエゾベースのPIRestアクティブシムの場合にはそのようなデメリットはなく、1回挿入するだけで2つのコンポーネント間の隙間をアクティブに調節できます。
従来のピエゾセラミックアクチュエータでは、そのような用途に対応できません。変位が必要な限りアクチュエータの電圧(オフセット電圧)を維持しなければならず、アクチュエータおよびマシンの機材の寿命にとって大きなデメリットとなります。また、安定した電源が追加で必要になります。
PIRestテクノロジーのベースはピエゾアクチュエータですが、オフセット電圧を印加しなくても、調節後にナノメートルの精度で安定した変位を維持できます。
簡単に使用可能
簡単に使用可能
アクティブシムは、初回作成の段階でマシンに合わせて設計されます。プレートやリング、さらには静的な調節だけでなくアクティブな振動補償やその他のモーションをナノメートルの精度で行う複雑なハイブリッド駆動部品として、実質的にあらゆる形状とサイズで製造可能であり、ほぼすべての場所に統合できます。
このアクティブシムには静的な隙間を再調節するために電圧接続部が設けられていますが、この接続部を電圧源に接続する必要があるのは各調節プロセス時のみです。PI社では、この調節プロセスの設定を非常に簡単に行うことができる携帯電源を提供しています。
これにより、必要なすべてのケーブルをマシンの設計時に考慮して、システム内で恒久的にケーブルを配線できるため、近づきにくい場所での調節が簡略化されます。